開店、開業、開院のお祝いに見る特長
今回のテーマとしている開店、開業、開院のお祝い用の胡蝶蘭は、比較的年間を通じてご注文を頂戴しています。
それでもやはり、4月のご用命は他の月に比べると多くなります。
そこでこの時期、開店、開業、開院など、施設をオープンする用途で胡蝶蘭をお買い求めになるお客様に、胡蝶蘭を選ぶ参考にしていただきたく、当ショップでの実績をご案内いたします。
対象データ:日本胡蝶蘭注文実績
対象期間:注文日時が2018年9月21日~2019年3月20日の6カ月間
対象の判別:立札のお祝い文、ならびに、用途の選択区分
上記の対象期間において、「開店、開業、開院のお祝い」用途であると思われるご注文件数の割合は、全体の19.0%でした。
特長1:販売価格2万円未満の割合が増加
「開店、開業、開院のお祝い」用途の胡蝶蘭のご注文における価格帯の分布は、以下のようになりました。
価格帯別のおおよその分布傾向は、全体像と著しい違いはありませんが、2万円未満の割合が増え、逆に、その価格帯以上の割合が少なくなっていることがわかります。
そこで、2万円未満の販売価格の胡蝶蘭について詳しく調べてみました。
当ショップにおける2万円未満にて販売している商品の内訳で見ますと、次のようになっていました。
商品名 | 通常販売価格(税抜) | 本テーマ割合※1 | 全受注割合※2 |
---|---|---|---|
13,800円 | 4.7% | 4.4% | |
ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 27輪 | 15,000円 | 26.9% | 18.4% |
プラチナクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 33輪 | 17,000円 |
30.8% |
31.9% |
※1本テーマ割合:「開店、開業、開院のお祝い」用途の注文における対象商品の注文件数割合
※2全受注割合:全注文における対象商品の注文件数割合
上記の表でわかるように、「ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 27輪」は、全受注割合18.4%に対して、「開店、開業、開院のお祝い」では10%近く多い26.9%を占めていました。
価格帯別分布において、「開店、開業、開院のお祝い」では販売価格2万円未満のご注文の割合が全体と比べて増えているのは、この商品によるものだと言えます。
特長2:店舗のオープンによるお祝いの胡蝶蘭が影響している
次に「開店、開業、開院のお祝い」用途の中身を以下のように細分化し、商品別に調べてみました。
A店舗:飲食店・ブティック・美容室、エステなどの専門店
B医院:内科医、歯科医、などの医院
C事務所:会計事務所、法律事務所など
D会社関係
以下の表は、「開店、開業、開院のお祝い」用途において、さらに上記のA~Dに分類した際、対象商品別のご注文数を割合にしたものです。
(「開店、開業、開院のお祝い」用途における対象商品の注文数を100とした場合、A~Dの分類での注文数をパーセンテージにて表しています)
商品名(販売価格) | A店舗 | B医院 | C事務所 | D会社 |
---|---|---|---|---|
ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 27輪(15,000円) | 50.8% | 17.5% | 1.6% | 30.2% |
プラチナクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 33輪(17,500円) | 37.5% | 16.7% | 4.2% | 41.7% |
ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 5本立 45輪(29,500円) | 12.5% |
18.8% |
18.8% |
50.0% |
プラチナクラス 大輪胡蝶蘭 5本立 55輪(32,000円) | 11.1% |
27.8% |
5.6% |
55.6% |
ご覧のように、A店舗に分類したような専門店の開店お祝いとして、「ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 27輪」が50.8%、「プラチナクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 33輪」37.5%となっています。
この結果から、開店のお祝いには、「ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 27輪」「プラチナクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 33輪」が多く選ばれていると言えます。
無難な選択としては「ゴールドクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 27輪」を、お祝いの胡蝶蘭が並べられて比較された時のことを考慮してということであれば、「プラチナクラス 大輪胡蝶蘭 3本立 33輪」をお勧めします。
さらに、「開店、開業、開院のお祝い」用途において2万円未満の割合が増えているのは、店舗の開店お祝いによるものが多くを占めている結果だということがわかります。
別の見方をしますと、開店と開業、開院では、価格帯が同様ではないということになります。
なお、あくまで上記の価格は、当ショップのものになります。
同価格帯の胡蝶蘭のボリュームや品質の胡蝶蘭が、他のショップでは同価格ではないことがある点もお気に留めください。
補足:今回の対象とした実績データにおいて、最高額の胡蝶蘭は「開店のお祝い」用途でした。(都心の有名飲食店)
店舗のお祝いでは「2万円未満の商品の割合が多い」という結果にはなりましたが、このような例もありましたこと付け加えます。
特長3:立札の文言は「祝 御開店」「祝 御開院」が多い
「開店、開業、開院のお祝い」用途の胡蝶蘭の立札について、そのお祝いの言葉は、どのようなものが多いのかを調べてみました。
以下の表では、「開店、開業、開院のお祝い」用途の全数における、該当するお祝いの文言の立札数の割合を示しています。
もちろん、他のお祝いの言葉もありましたが、A~Dの対象分類内で割合が多い上位2つをあげています。
対象 | お祝いの言葉 | 割合 |
---|---|---|
A 店舗の場合 | 祝 御開店 | 50.6% |
祝 開店 | 18.8% | |
B 医院の場合 | 祝 御開院 | 40.0% |
祝 御開業 | 15.0% | |
C 事務所 D 会社関係 |
祝 御開業 | 19.4% |
祝 御開設 | 14.9% |
店舗の場合、「祝 御開店」が、約半数を占めていました。
医院の場合も、「祝 御開院」が多く、40%となっていました。
開店、開院といずれも、お祝いの対象が明確なため、このような結果ではないかと理解できます。
他方で、事務所、会社関係になりますと、「祝 御開業」「祝 御開設」をはじめとして、「祝 事務所開設」「祝 営業所御開設」などいくつもの言葉に分散していました。
意外に少なかったのは「御祝」です。
例えば、就任、移転、創業などの用途では「御祝」だけの表記とすることが少なくありませんが、今回の「開店、開業、開院のお祝い」用途では、A~Dの各分類共に「御祝」だけの表記は数件程度でした。
まとめとして―
開店・開業・開院のいずれも、施設などがオープンするという点では同様のイメージがあるものの、選ばれる胡蝶蘭においても、立札のお祝いの言葉も、開店と開業、開院は、違いがあることが、あらためてわかりました。